【コラム】与那国 講師派遣を振り返って

初めまして。東大NETアカデミー講師のぺんぎんです。


このブログにいくつか【講師派遣】の記事があると思います。

講師派遣は、東大NETアカデミーが非常に力を入れて取り組んでいる事業の1つです。


実は私、先日記事にあがっている【令和元年度 与那国島 講師派遣】に参加しておりました。

それを振り返りつつ、東大NETアカデミーがなぜこの「講師派遣」というものを行なっているのか、その意義について少しお話したいと思います。


講師派遣とは、講師が実際に指導拠点を訪れて、生徒と直接交流するイベントです。

そこでは主に生徒との対面授業をします。

↑講師派遣中の対面授業の様子


え、直接指導って、、、それって塾として当たり前のことなのでは、、、??

一般的な塾ではそうかもしれません。でも、私たち東大NETアカデミーはちょっと特殊な事情があります。その特殊な事情にこそ、私たちが講師派遣に力を入れる理由があるんです。


ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、東大NETアカデミーの基本的な授業形式は、「オンライン」です。

講師と生徒がお互い画面上に映り、お互いの声が聞こえる「双方向ライブ授業」でいつも指導しています。

↑普段の「双方向ライブ授業」の様子


最近、ビジネスシーンとかでもこういうの流行っていますよね。オンライン会議とか。

今では当たり前になりつつありますが、このような形式でのコミュニケーションが可能なったおかげて、東京と与那国島のような遠隔地をリアルタイムで接続して、塾の授業までもができるようになったんです。科学の力ってすごいですね。


話が少しそれました。本題の講師派遣です。

改めまして講師派遣とは、年に1度、東大NETアカデミーが指導している各拠点に東京から講師が派遣され、現地の子供たちや保護者、自治体の方々と直接交流するイベントです。


私たち講師は、この講師派遣に非常に力を入れます。直接指導の利点を活かせる授業内容だけでなく、授業時間外での生徒との交流で何をするかまで細かく念入りに準備します。

↑例えば算数の授業で扱った、カードを使ったパズルの問題。

試行錯誤する子供達の手元を見られるので、対面の利点を活かせます。


さて、講師派遣は、「直接」という点に、非常に大きな価値があります。

人は「直接会ったことがある人」と「画面上でしか会ったことがない人」では、親近感や信頼関係が大きく異なります。

(テレビに出ている芸能人とかをイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれません。)


生徒からすれば液晶の画面越しで週1回現れる先生が、すぐ目の前にいる。先生からすれば、画面越しで面倒見ている生徒たちと、直接触れ合うことができる。


普段は画面越しで会って、楽しく授業して、たくさん喋って、時には叱って、、、でもオンラインだからどこかしらちょっと遠く感じて、、、という経緯がお互いにあるからこそ、たった数日間の直接の交流でも、講師と生徒は深い信頼関係を築くことができます。


講師派遣で直接生徒と触れ合って信頼関係を構築する。これが講師派遣の肝です。

そうすることで、私たちが普段実施している「オンライン双方向授業」もまた、さらに質の高いものになります。

↑授業後に生徒たちに与那国島を案内してもらっています。

本当に生徒たちと仲良くなることができました。


講師派遣をきっかけに、授業にきてくれるようになった生徒もたくさんいました。私たちの活動を知ってもらういい機会でもあります。


「直接」「対面で」人と交流することには、何にも代え難い「価値」があります。それを実現するのが講師派遣です。


生徒とのことばかりフォーカスしましたが、それ以外にも講師派遣でできることがたくさんあります。


まず、普段の活動を支援してくださっている自治体及び現地支援スタッフ、及び保護者の方々との交流です。与那国島の町長にもご挨拶に行きました。

東大NETアカデミー立ち上げ当初からの拠点である与那国島。

島の子供達の教育を真剣に考えてくれている町長やスタッフの方々の思いや、彼らと東大NETアカデミーの先代の講師たちが築き上げてきた絆の深さを感じることができました。


また、講師として子供達の住む「拠点」を知る非常に良い機会です。

空き時間に島を観光し、島の文化や魅力に触れることで、より島の人々に寄り添える講師になれると思います。


長々と書きましたが、私たちの講師派遣に懸ける想いを感じていただければ幸いです。


それでは、次回の更新をお楽しみに!

東大コネクト official コラム

教育業界初となる、遠隔地を結んだ双方向ライブ授業を実現した東大NETアカデミー。 当ブログでは、日々の活動や東大生講師による勉強のコツ解説などを公開しております。

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