みなさん,こんにちは.東大NETアカデミー講師のけんたっきーです.
今回のコラムでは「テストの復習方法」についてお話しようと思います.
授業中の小テストが終わった時とか,学校の中間試験や期末試験が終わった時に
「今回の内容は大事だから,”よく復習しておくように!”」
みたいなことをよく先生から言われますよね.
テストは復習しないといけない,ということは何回も聞いたことがあると思うのですが,こういう時ってついついやらなかったり,やっととしてもテキト-に解きなおしするだけになっちゃいますよね.
そこで今回はテストの復習について2点アドバイスをしようと思います.
① 解けるではなく,わかるを目指せ!
え!解けるとわかるって違うの?!と思った方もいるかもしれません.
普段はあまりこの2つの言葉の違いを意識しませんが,今回のコラムでは次のように解けるとわかるを使い分けようと思います.
解ける……単純にその問題の答えが出せる.
わかる……理由付きで答えが出せる
少しわかりにくいので具体例を出します.
例えば英語のテストで次の問題が出たとします.
Q1. 彼は中学生です,という意味になるように文中の____に適する語を1ついれなさい
He __ a junior high school student.
この問題,正解は is です.
解けるというのは,とりあえず(勘だったとしても)isと答えを出せること.
わかるというのは,「これはbe動詞の使い分けの問題で主語がheで三人称の単数だからisだ!」と理由つきで答えが出せること.
違いがわかりましたか?
復習の時には,必ず”わかる”の状態を目指さなければいけません.
例えばさっきの問題をテストで間違えてしまったとしましょう.
そして復習の時にさらっと答えを確認して「あーはいはい,この問題の答えはisだったのか」で終わりにしてしまった場合,それは”解ける”状態です.
解ける状態だと,まったく同じ問題がもう一度テストで出れば正解できるかもしれませんが,まったく同じ問題ってなかなか出ませんよね.
ちょっと変わった問題になった瞬間にわからなくなってしまうかもしれません.
例えば,
Q2. あなたは良いテニス選手です.
You __ a good tennis player.
という問題に対応できない可能性があります.
一方で,復習の時に「なんでQ1の答えがisなのかなー……」と考えながら教科書やノートを見返すようにすれば,”解ける”だけでなく”わかる”状態になります.
わかっていればQ2の問題も「be動詞の使い分けの問題で,主語がYouだから答えはareだな」と簡単に解くことができます.
”わかる”状態になっていると似たような問題なら全て解けるようになるんですよね.
このように,復習をするときには”解ける”ではなく”わかる”を目指しましょう!
② 出題者の気持ちを考えろ!
ではどうすれば”わかる”ようになるための復習ができるのでしょうか.
僕は「出題者の気持ちになってみる」ことを強くオススメします.
テストに問題が出たとしたら,その問題を作った人が必ずいて,その人はその問題を通して皆さんの実力をはかろうとしています.
例えば先ほどのQ1の例だと,問題を作った人はたぶん「be動詞の使い分けができますか?」ってことを皆さんに聞いているわけです.
それがわかれば,その質問に答えられるように教科書やノートを見かえればいいんですね.これが理想の復習だと思います.
英語だけじゃなくて他の教科でも同じです.
出題者の聞きたいことを考えたら,あとはそこを勉強しなおすだけで復習は完了です.
最後に解き直しをしてみましょう.
この時に,独り言でいいのでわからない人に向かって解説する感じで解けるようになれば完璧です.
解ける状態では人に説明できませんが,わかる状態なら人に解説できますからね.
問題を作った人が何を聞きたかったのかを考えて,教科書やノートを見返すこと!
そして他の人に説明するつもりで解きなおすことが大事です.
さてさて,今日の話をまとめます.
① 解けるではなく,わかるを目指せ!
理由付きで答えを出せるようになりましょう.
② 出題者の気持ちを考えろ!
この問題で聞きたかったことは何なのかを考えながら復習しましょう.人に解説するつもりで解くといいです.
これから色々なテストを受けて,いっぱい復習の機会があると思いますが,その時はぜひぜひ今回の話を参考にしてみて下さいね!
ではまた!!
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