【コラム】東大特有 進学選択について

こんにちは。東大NETアカデミー講師のうさです。


突然ですが、皆さんの周りに東大生はいらっしゃいますか??


その東大生に「大学で何やってるの?」とか、「何学部なの?」とか聞いてみたら、「まだ決まってない…」だとか、「多分〇〇学部になると思う」といった返答が返ってきて、

大学生なのに学部がまだ決まっていないってういうこと??

と思われた経験はありませんでしょうか。

実はこれ、東大特有の ”進学選択制度” 、通称 ”進振り(しんふり)” と呼ばれる制度によるものなんです。


今回のコラムでは、この進学選択という制度についての疑問にお答えさせていただくとともに、進学選択を経験した筆者が感じたことなどを交えてお話ししていきたいと思います!


☆疑問その1 学部が決まるのはいつなの?


2年生の夏休みが始まる前に、学部学科の希望を出します。夏休みの間に調整が行われ、秋学期が始まる前に進学する学部学科が決まります!

1年生〜2年生の夏学期の間は、文系理系で授業に多少の違いはありますが、全員同じ前期教養学部の一員として様々な分野の授業を受けて、自分の進みたい学部を見極めていきます!

2年生の秋学期は、まだ前期教養学部生ではありますが、決まった進学先に別れてそれぞれの専門を勉強していきます。

3年生になってようやくそれぞれの学部に正式に進学し、いよいよ専門の分野を勉強していきます!


☆疑問その2 いきたい学部に行くにはどうしたらいいの?


いきたい学部も決まって、希望も出した!でもどうやらその学部は今年大人気らしい…

この場合どうなるの?

各学科には定員があるので、定員以上の学生が希望を出してしまうこともしばしば。この場合、東大では1年生〜2年生の夏学期の間の ”成績順” に決まっていきます。


☆疑問その3 じゃあ、よく聞く理科1類とか文科2類とかってなんなの?


入学後に学部を決める東大ですが、入学試験時に文系理系それぞれ3つずつのグループに別れて受験をし、入学時はそのグループに属します。このグループがいわゆる理科1類とか文科2類といった、 ”科類” となっています。

いってしまえば、入学時に大体の希望調査をしているわけです。ざっくりとした各科類の特徴について説明します。

どの科類からどの学部に行くことも可能です(文系から理系に行ったり、またその逆も可能です)!

ただ、科類によって定員数が違ったり、要求科目(この科類からこの学科に行くなら、この科目を勉強してねというもの)があったりするので、微妙に各学科への行きやすさが違ってきます。



進学選択という制度について、なんとなくお分かりいただけましたでしょうか。


私は高校生の時、いきたい学部や学びたい分野についてどうしても具体的なイメージが持てなかったので、東大のこの制度に魅力を感じ、東大に行きたいと思うようになりました。


大学で何を学びたいのかを、高校で学ぶことや高校生が知り得る情報から決めるのって、なかなか難しいと思います。そんな中、入学して、各専門分野に少し触れた後に、進みたい分野を決められるということは、東大の大きな魅力となっているのではないかと思います!


知り合いには、理科1類から農学部にいった人や、中には文系から工学部、理系から教育学部にいった人がいます!

これってなかなかすごいことだと思いませんか?

成績順に学部が決まるというのは、絶対その学部にいけるという保証がないという点で大変ではあります…。ただ、それ以上の価値がこの制度にはあると、私は思います!


大学には行きたいけど、自分が何に興味があるかわからない…と悩んでいるそこのあなた!

ぜひ東大受験、考えてみてください!


まだまだこのコラムを読んだだけではわからないこと、もっと知りたいことがあると思います!TNA講師は皆進学選択を経験し、様々な学部学科に進学しています!ぜひお気軽に進学選択のこと、各学部学科の様子など、聞いてみてくださいね。

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