みなさんこんにちは!東大ネットアカデミー講師のかとです!
今回のコラムでは、「なんで勉強するの?」という問について、僕の個人的な考えをお話ししたいと思います。
「将来ちゃんとした職に就くため」とか言われても普通ピンと来ないですよね。
僕もそういうの全くわかりませんでした。
それに、テスト勉強や受験勉強をしていると成績をあげるために勉強するという感じになりがちかと思います。
今回は僕が心から思う「なんで勉強するの?」についてお話します。
突然ですが、みなさんはなんで美術(小学校なら図工)が必修になっているか考えたことがありますか?
僕の考えは、「楽しめることを増やすため」です。
絵画、アートの良さをより深くわかるようになる、より深く作品に感動できるようになることで、人生を豊かにするのが、美術を学ぶ意義だと思います。
数学とか英語とかでもこれは同じだと思っています。
勉強、あるいは学問というのは人間の知的好奇心から生まれたものであって、本来、人間の娯楽、あるいは文化的活動の一環です。
ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、僕にとっての勉強の意義は「感動」です。
美術を学ぶのと同じように、楽しめることを増やすこと、人生を豊かにすることです。
勉強するという行為は喜びや感動に溢れています。
英語の勉強なら、勉強が進めば進むほど、英語で表現できることがどんどん増えていきます。中学生の頃の僕にはそれが楽しくて仕方ありませんでした。
さらに、今まで何を言っているかわからなかった外国人と楽しく会話できるようになったという感動もあります。
数学なら、「そんなんホントに求められるの?」というような難しそうな問題が、方程式を使うとこんな簡単に解けるんだ!すげー!って思った記憶があります。
僕の経験をもう一つだけ。
昔、電磁気学という理論を勉強したことがあります。「電流や磁力の強さがどうなるか」というようなことを数学を使って計算できる理論です。ですが、ある時、そのように目の前のことを一つ一つ積み重ねているうちに、電磁波という目に見えないものが存在することを予測できてしまうということを勉強しました。(実際にマクスウェルという人がまだ電磁波が知られていなかった時代にその存在を予言した方法です)
これにはものすごい感動を覚えました。純粋に人類のすごさを感じました。
このように、積み重ねによって新しい世界が見えてくる感動は勉強する一番の目的であり一番の楽しみであると思っています。
勉強しないと絶対に感じられないものがたくさんあります。
そういう感動を皆さんと少しでも共有できたらいいなあと思って日々授業をしております。
0コメント