【コラム】伊仙町 講師派遣を振り返って

初めまして、東大NETアカデミー講師のおくむです。


今回は鹿児島県の徳之島、伊仙町に講師派遣に行った感想などを率直に書いていこうと思います。


そもそも、なぜ講師派遣に行くのかという疑問もあると思うので、まずその説明をしたいと思います。普段、我々講師は東大の近くにあるオフィスと各拠点をオンラインでつなぎ、ライブ授業を行っています。


ライブ授業には遠隔地とつなげられるという最大のメリットがありますが、どうしてもデメリットも出てきてしまいます。そのため、実際に授業を受けている拠点に我々講師が向かい、対面で授業をすることで、普段だと気づけなかったことに気づけたり、生徒たちや拠点の支援員の方々とより信頼を築くことができます。



実際に伊仙町の生徒たちと会い、授業をするとなると普段とのギャップもあり、衝撃も大きいですが、新鮮な体験でした。普段のオンライン授業ではテキストを使用して、学校で教えてもらったことの復習や、中学三年生になると入試対策をしています。しかし講師派遣では特別授業ということで、例えば数学では学習へのモチベーションにつながるようなパズルゲームを、グループを組んでやってみたり、英語では実際に話される場面を想定して英会話の練習をしました。


近くで授業をすると、教室を回って生徒たちの手元を見られるので、一人ひとりに問題を解くためのアドバイスができたり、生徒たちの習熟度の違いや癖などが実感でき、得られるものがありました。



そして生徒と触れ合ったり、伊仙町の人たちと話すと、やはり島の中で生活が完結してしまうということが分かりました。もちろん、東京で暮らしている僕にとって、近くに自然がたくさんあり、とてもフレンドリーな人たちばかりの島の生活はとても魅力的でした。



しかしまだまだ若い子供たちにとっては、島の外の生活も魅力的に見えると思います。そこで僕たち講師が東京の生活はこんな感じだということを伝えることで、さらに視野が広がり、将来の選択肢をさらに持つことができるようになると思います。単に勉強を教える以上に、そういった価値観を広げるということはとても難しいことだとは思いますが、これからも一歩一歩取り組んでいきたいと思います。

東大コネクト official コラム

教育業界初となる、遠隔地を結んだ双方向ライブ授業を実現した東大NETアカデミー。 当ブログでは、日々の活動や東大生講師による勉強のコツ解説などを公開しております。

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