【コラム】東大マイナー学科のご紹介

こんにちは!TNA講師のみたらし団子と申します。


私は文学部の宗教学科という、東大生にも「そんな学科あるの?」と言われるようなマイナー学科で勉強しています。


本日はそんな、マイナー学科でどんな授業をしているか、ご紹介したいと思います!


①「悪魔の宗教学ゼミ」

 なんか危険なやつきた!と思われるかもしれませんね笑。実際は、サタニズムの歴史について再考察する英語論文を読んでいく授業です。論文で興味を持ったことについて自由に調べて発表する回では、フリーメイソンの陰謀論(フリーメイソンが裏から世界を牛耳ろうとしているのではないか!?というやつです)について調べました。宗教学用語がたくさん出てくる英語論文でとても大変な授業でしたが楽しかったです!


(黒ミサなどをするサタニズムはなんとなく中世から始まったのだろうと思われていましたが、実は20世紀のかの有名なサタニストであるアントン・ラヴェイからだ、という論文でした。私はラヴェイやアレイスター・クロウリーなど有名な人たちが出てくる章を担当できてラッキーでした!)



②古代西アジアの女性と宗教

 この授業では、シバの女王や聖書マリアなどの女性たちを扱いました。

マグダラのマリア(イエス・キリスの死と復活を見届けた女性)が罪深い女性として位置づけられていった歴史についてやった回では、『ダ・ヴィンチ・コード』という映画についてもやりました。観ていない方はぜひ観てみてください!『天使と悪魔』『インフェルノ』などダン・ブラウン映画は全部面白いのでオススメです!


(マグダラのマリアはイエスに寵愛され、復活したイエスと最初に顔を合わせた重要な女性です。しかしカトリック教会は男性優位としていくために、彼女を娼婦だとか罪深いイメージにさせていきました。『ダ・ヴィンチ・コード』はこのマグダラのマリアの地位を復活させるような描き方だと思ってもう一度観ると面白いですね!)



③聖地研究

この授業の(私的)目玉は、何と言ってもアニメの聖地研究です。

「来週までに、ガルパン(ガールズ&パンツァー)全話見てきてね!」と言われ、アマゾンプライムで一気見しました笑。茨城県大洗町はガルパンの聖地となり、アニメから7年経った今でも14万人のファンがあんこう祭という地元のイベントに駆けつけるほどです。すごいですね!


(大洗がどのように聖地化していったかをデータなどを通じて学びました。アニメ聖地は地域の人ではなくファンが主体となって聖地となっていくのが、高野山などの聖地とは大きく違います。アニメ好きな私としては、アニメ聖地が、宗教的な巡礼とファンにとっての巡礼と重なっていくのが面白かったです)


宗教学科は、個別の宗教や宗教全般だけでなく、哲学・歴史・社会から映画・アニメまで、かなり範囲が広くとても楽しい学科です。こういうのも学問の分野であるんだ!と驚いてくださればとても嬉しいです!


それでは!ありがとうございました!

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教育業界初となる、遠隔地を結んだ双方向ライブ授業を実現した東大NETアカデミー。 当ブログでは、日々の活動や東大生講師による勉強のコツ解説などを公開しております。

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